日本出版学会 出版アクセシビリティ研究部会のご案内(2017年10月2日開催)

■第2回出版アクセシビリティ研究部会のご案内(2017年10月2日開催)

当事者が求める出版のアクセシビリティ

日 時: 2017年10月2日(月) 午後6時30分~8時30分
報 告: 松井進さん(千葉県立西部図書館司書)
場 所: 専修大学神田キャンパス7号館(大学院棟)6階763教室
     (千代田区神田神保町3-8)
     http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/profile/campus.html#map_kanda
交 通: 水道橋駅 JR中央線 西口 徒歩7分
     神保町駅 東京メトロ半蔵門線,都営三田線・新宿線 A2出口 徒歩3分
     九段下駅 東京メトロ半蔵門線,都営新宿線 5番出口 徒歩3分
会 費:無料
定 員:25名(満席になり次第締め切ります。やむなくお断りすることもあります)

問 合 先:出版アクセシビリティ研究部会長/野口武悟takenori@isc.senshu-u.ac.jp 
     「メール」でお申込いただければ幸いです。

 紙に印刷された書籍は、視覚障害者にとってはただの紙の束に過ぎません。
 しかし、電子書籍であれば音声読み上げや点字表示、弱視者であれば画面拡大など自分の読みやすい方法にカスタマイズして読むことができます。特に、アクセシビリティが確保された電子書籍であれば、縦書き・横書きの変更や白黒反転、文字色・背景色の変更、現在読み上げている部分のハイライト表示など、読字障害(ディスレクシア)のある人にも有効とされています。
 現在市販される電子書籍は、紙の書籍と同時に販売されるケースも増えており、アクセシビリティが確保されれば、障害者も同時にアクセスが可能となります。音訳や点訳などの福祉的な配慮がなければ読者になれなかった人たちもカスタマーとなり得るのです。このことは、障害者だけでなく、出版社にとっても有益なことであり、Win-Win(ウィンウィイン)の関係になり得るのではないでしょうか。
 今回の例会では、障害者が最初から読者になるためには何が必要か、またどうしたらそのような環境が実現できるかを参加者の方と一緒に考えてみたいと思います。