日本出版学会 関西部会のご案内(2017年11月20日開催)

■日本出版学会2017年度第5回(通算第103回)関西部会のご案内

テーマ:「高麗版大蔵経の受容と現状」

  
 日本出版学会では、出版の調査・研究に関するすぐれた著作に対して、学会賞を授与しています。第38回(2016年度)奨励賞を受賞された馬場久幸氏を迎え、記念講演会を開催いたします。

日 時: 2017年11月20日(月)18時30分~20時30分
報告者: 馬場久幸(佛教大学非常勤講師)
会 場: 立命館大阪梅田キャンパス 多目的室
       大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル14階
       http://www.ritsumei.ac.jp/osakaumedacampus/
会 費: 会員300円 非会員500円
      *会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。

関西部会担当:湯浅俊彦 

連絡先
立命館大学
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1 
TEL:075-466-3136(研究室直通)
FAX:075-465-8188(文学部事務室)

【概要】
 大蔵経とは仏教経典の叢書であり、高麗時代に造られたものは一般に高麗版大蔵経と呼ばれている。本報告では、高麗版大蔵経を主題として、日韓両国での研究状況、日本への受容とその現状について取り上げる。室町時代に足利将軍家をはじめとして、各地の守護大名は朝鮮から数多くの大蔵経を競って輸入したが、その目的は何であったのか。また、日本伝存の諸本の比較を通してそれぞれの特徴について見ることとする。

【報告者のプロフィール】
 1971年生。2008年大韓民国圓光大学校博士課程後期課程修了、哲学博士。現在、佛教大学非常勤講師。専門は朝鮮仏教史。
 『日韓交流と高麗版大蔵経』(法蔵館、2016年)、「日本所蔵高麗再雕大蔵経―印経本から見た印刷年代の検討―」(柳富鉉編『高麗再雕大蔵経と東アジアの大蔵経』、韓国中央学研究院出版部、2015年、原文韓国語)、「大谷大学所蔵高麗大蔵経の伝来と特徴」(大谷大学真宗総合学術センター編『大谷大学所蔵高麗版大蔵経調査研究報告』大谷大学真宗総合学術センター、2013年)などを発表。