「音楽データへの「インターフェース」としての
『コンピュータ・ミュージックマガジン』」
報 告: 日高 良祐(京都女子大学)
日 時: 2025年9月11日(木) 19時00分~20時30分(予定)
場 所: 神保町Research&Reading Roomならびにオンライン開催(Zoom)
*神保町Research&Reading Room
[https://www.infoedit.co.jp/rrr/]
東京都千代田区神田神保町1-64-1 3階
(神保町駅:徒歩5分、水道橋駅:徒歩8分)
参加費: 無料
定 員: 会場12名(先着)、オンライン100名
申込先: 下記フォームよりお申し込みの上ご参加ください
https://forms.gle/ZCFom69Lx8nh5fPR9
申込締切:開催3日前(2025年09月08日)まで
※ 参加者には開催前日までに、Zoomの招待URLを含む開催案内をお送りします。
※ 会場は会員制施設のため事前申込必須です。また、定員に達した場合はオンラインでご参加ください。
主 催:日本出版学会 雑誌研究部会
【開催概要】
京都女子大学の日高良祐氏を招き雑誌研究部会を開催する。今年春に出版された『雑誌利用のメディア社会学』(ナカニシヤ出版)は、雑誌がとのように読まれ活用されていたのかという「利用」に焦点を当てたアプローチを打ち出している。同書において、報告者は、DTM雑誌の付録に着目し、その利用を分析している。本会では、その論考をベースとした音楽雑誌・コンピュータ雑誌の付録、そしてその利用という新たな視点の報告を中心に、雑誌研究の動向を考えたい。
本報告では、音楽情報の通信プロトコル・MIDI規格を応用した楽曲制作を指す「DTM」に関連する雑誌を資料として、1990年代におけるDTMユーザーの音楽実践を、雑誌の付録としての「添付ディスク」と記事内容とのかかわりから検討する。当時の技術的な制約によってDTM実践における「非-互換性」の環境に置かれた彼らは、さまざまな「工夫」を通して楽曲を制作・流通させ、DTMユーザーとして構築されていった。DTM雑誌はその過程において複数の水準の「インターフェース」として機能したのである。報告では上記論考の概要を紹介した上で、データ/ネットワークと雑誌メディアとのかかわりについて議論したい。