■ 出版経営研究部会 発表要旨 (2008年6月23日)
韓国書店組合連合会の書店人学校
――組合活動の事例として
出版経営研究部会の本年度第2回例会は6月23日,日本エディタースクールで,星野渉会員による発表「韓国書店組合連合会の書店人学校――組合活動の事例として」を開催した。
韓国の書店組合連合会は昨年11月に書店人学校を開校し,既に5回にわたって講座を実施している。
10年前に比べて組合員が3分の1に減少しながらも,書店の将来像を描くための積極的な活動を展開している同組合の取り組みについて報告された。
同組合では,書店学校開校のためにドイツ書店学校に在籍経験を持つ人材を事務局に採用。さらに実地研修を行うことができるモデル店舗を国の助成を受けて開設しようとするなど積極的に事業を展開している。
こうした事例を参考に,日本の書店組合でも,組合の組織力を活かした事業展開や,中小書店を肯定的に位置づける理論構築と,それをベースにした出版政策の提言などの取り組みが必要ではないかなど指摘した。
(星野 渉)