日本出版学会 創立45周年記念事業の概要  星野 渉 (会報131号 2011年11月)

日本出版学会 創立45周年記念事業の概要

星野 渉

 日本出版学会は2014年の創立45周年に向けた各種事業を推進するために,このほど創立45周年記念事業委員会を立ち上げ,日本書籍出版協会理事長で小学館代表取締役社長の相賀昌宏氏を委員長に活動を開始しました。
 周年事業として最も規模が大きいのは,第15回を迎える国際出版研究フォーラムの日本での開催です。1984年に第1回を韓国で,翌年には第2回を日本で開催したこの国際フォーラムは,以来,2年に1回のペースで,そして第5回からは中国,その後,マニラでの開催も含め,アジアを中心とした国際的な出版学の研究・交流の場として定着しております。
 前回の中国・南京での開催に続き,第15回は2012年10月20,21日に,東京経済大学で開催することが決まっております。記念事業委員会では,この研究フォーラムと,開催前夜に開かれる創立45周年記念祝賀会,そして出版学会賞の継続などの諸事業を成功させるため,広く募金を募る事業も開始しております。
 出版学会の会員の皆様には,これら諸事業へのご協力と,研究活動の場としての積極的なご活用をお願いいたします。

【主な事業概要】
第15回国際出版研究フォーラムの開催
・テーマ「転換期におけるメディアとしての出版」
・開催時期:2012年10月20日(土),21日(日)
・開催会場:東京経済大学
・発表テーマ
 第1セッション「出版史・出版教育の視点からみた出版」
 第2セッション「産業・流通の視点からみた出版」
 第3セッション「デジタル革命の視点からみた出版」
 第4セッション「知財・法制の視点からみた出版」
・発表者 国内8人,海外8人(中国4人,韓国4人)

日本出版学会創立45周年記念祝賀会
・時期:2012年10月19日(金)
・場所:未定
・規模:参加者数200名

日本出版学会賞の継続
 日本出版学会創立10周年記念事業の一環として制定された日本出版学会賞は,過去32回にわたって継続され,わが国の出版研究に大きな学術的刺激を与えてきました。周年記念事業では,財政基盤の強化などによって,同賞の今後の継続とさらなる発展を目指します。