日本出版学会 出版産業研究部会のご案内 (2019年9月9日開催)

■ 日本出版学会 出版産業研究部会のご案内 (2019年9月9日開催)

*会場の定員に達しましたので、参加者募集を終了いたします。
  悪しからずご了承ください。 (9月2日 記)

 これからの出版流通を考えるために… 
 「取次」のいない市場―― イランの出版産業から日本の出版産業を考える

日 時: 2019年9月9日(月) 午後6時30分~8時30分
報 告: 岩﨑葉子先生 (日本貿易振興機構アジア経済研究所)
場 所: 八木書店本店・6F会議室
       東京都千代田区神田小川町3-8  TEL:03-3291-2965
       https://company.books-yagi.co.jp/access
       *会場は、5階までエレベータで、お越しください。会議室は6階です。

交 通: 御茶ノ水駅から徒歩5分
会 費: 日本出版学会会員無料・会員外一般参加費500円(ただし、学部生は無料)

申込・問い合わせ先:
出版産業研究部会長・鈴木親彦 chikahiko80szk@gmail.com

主 催:日本出版学会・出版産業研究部会     
※メールにて「会員・非会員」を明記の上、参加申し込みをお願いいたします。

主催:日本出版学会・出版産業研究部会/鈴木親彦(部会長)

【開催概要】
 日本の出版産業はこれまで「取次」を流通および産業インフラの主要プレーヤーとしてきた。しかし、産業構造や収益構造の変化の中で取次各社の精算や再編が続き、安定的と思われてきた取次中心の流通は大きな転換点を迎えている。出版に関わる実務者や出版研究者は、この状況を分析するために、ドイツを始めとする欧米などの出版産業を参考に議論を組み立ててきた。一方で、東アジアを除くアジア圏の出版産業の状況については、大きな議論の中に位置づけられることが少なかった。
 講師である岩﨑氏は経済学の視点からイランの出版産業を分析し、「書籍が十全に「大衆商品化」していない諸外国(イランを含む)における「多品種少量」生産を支えるビジネス・モデルにも出版事業生き残りのためのヒントが隠されているように思われる。」と提言している。欧米とはまた違った流れで形成されてきた出版産業モデルは、取次の転換期にある日本の出版産業にとって大きなヒントとなる。経済学的な視点も入れながら、イランと日本の書籍流通を対比させて語っていただく。新たな視点で出版産業の展望を議論する場となる。