日本出版学会元会長,青山学院大学名誉教授の清水英夫氏のおわかれの会が9月21日,東京丸の内の東京會舘で開かれた。当日は,故人の幅広い活躍と交友関係を反映し,出版関係者や出版研究者をはじめ,メディア関係者や研究者,教え子ら400人以上が参加した。出版学会を代表して川井良介会長も発起人として名を連ねた。
会では,発起人を代表して青山学院大学の半田正夫名誉教授から,清水氏が言論法を学問として定着させた功績を紹介。厳しい学問的態度を持ちながら,軽妙洒脱で穏やかな人柄であった故人をしのんだ。また,友人を代表して小学校時代から付き合いのある増岡陸浪氏からは,思想・良心・言論の自由の擁護に努めてきた故人の活動に触れ,秘密保護法制定の動向について「清水君の声を聞きたかった」とのあいさつがあった。
また,誕生日である10月21日には市民団体を中心とした「語る夕べ」が開催された。参加した100人あまりが,ご遺族を囲んで同氏の思い出を語り合った。