会員新刊紹介(会報129号掲載)

『ジャーナリズム倫理学試論――ジャーナリストの行為規範の研究』

塚本晴二朗 著

A5判,238ページ
定価3,200円(3,048円+税)
ISBN 978-4-8165-0384-9
2010年5月発行
南窓社 刊

ジャーナリストが自らを律する基盤を追究する「ジャーナリズム倫理学」の構築を目指した研究である。米国と日本のジャーナリズム倫理学の変遷を概観し,具体的なジャーナリズム倫理学教育の方法を提案する。

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『『少年少女譚海』目次・解題・索引』全2巻

中川裕美 著

A5判
定価:36.000円
第1巻 ISBN 978-4-907789-56-5
第2巻 ISBN 978-4-907789-57-2
2010年5月発行
金沢文圃閣 刊

本著は,『少年少女譚海』(博文館発行)の記事内容・編集方針を明らかにするとともに,他誌との比較を通して出版史上の位置づけを明らかにすることを目指した。索引及び全期間の目次も集成され,資料的価値の高い内容となっている。

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『電子書籍と出版――デジタル/ネットワーク化するメディア』

高島利行,仲俣暁生,橋本大也,山路達也,植村八潮,星野渉,深沢英次,沢辺均 著

B6判,208ページ
定価1,680円(1,600円+税)
ISBN 978-4-7808-0149-1
2010年7月発行
ポット出版 刊

2010年2月に開催されたイベント「2010年代の『出版』を考える」のテキストを中心に電子書籍と出版をめぐる現状を当事者の側から伝えるレポート集。大手や海外も活発化する中,次の変化を示唆する一冊となれば幸いです。

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『戦時統制とジャーナリズム――1940年代メディア史』

吉田則昭 著

A5判,307ページ
定価2,940円(2,800円+税)
ISBN 978-4-8122-1032-1
2010年6月発行
昭和堂 刊

今回拙著を上梓したが,ここに至るまでは,調査先との怒気を含んだ対立と,狂気に満ちた執筆であった。本来の意味で,Publicationは,公的な了解を得ていく過程であったとつくづく思う。またメディア史研究者の方々からは,書評などを頂き,感謝の念に堪えない。

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『Manufacturing Modern Japanese Literature』

Edward Mack 著

336ページ
定価2,525円(ペーパーバック)(*ハードカバーも有)
ISBN 978-0-8223-4672-9
2010年8月発行
Duke University Press刊

「近代日本文学」という概念をとらえ直すために,出版業界の成立,関東大震災,いわゆる「円本合戦」,芥川賞等の考察をとおし,20世紀前半における文学の物質的な歴史をたどります。

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『電子出版出版学入門(改訂2版)――出版メディアのデジタル化と紙の本のゆくえ』

湯浅俊彦 著

A5判,128ページ
定価1,260円(1,200円+税)
ISBN 978-4-902251-20-3
2010年9月発行
出版メディアパル 刊

2009年6月に初版刊行後,新たなデバイスの登場や国立国会図書館における所蔵資料の大規模デジタル化,電子納本制度導入に向けた取り組みなど,電子出版をめぐる環境が激変した。そこで,データなどを一新するとともにiPadやKindleなど新しい電子書籍情報端末の状況などを加え,改訂2版を発行した。

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『マンガはなぜ規制されるのか――「有害」をめぐる半世紀の攻防』

長岡義幸 著

新書判,264ページ
定価820円(780円+税)
ISBN 978-4-582-85556-2
2010年10月発行
平凡社 刊

東京都の青少年条例,児童ポルノ禁止法など,マンガについての規制が強化されつつある。日本独自の表現であり文化であるマンガは,なぜ,国や自治体に縛られなければならないのか? 規制の仕組みや,バッシングの歴史などを解説し,「非実在青少年」問題の深層を解明した。

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『出版のこころ 布川角左衛門の遺業』

小林恒也 著

四六判,310ページ
定価1,890円(1,800円+税)
ISBN 978-4-88546-227-6
2011年1月発行
展望社 刊

20世紀を通じて出版の自由を守り,出版文化を築いてきた偉大な出版人“布川角左衛門”の人生と業績を辿り,出版界,出版業界に遺した偉大な業績と,出版人として歩んだ生涯の記録を紹介し,改めて“出版”とは何か,出版文化をどう考え築いたらよいのか,今問われている“出版のこころ”とは何かを探る。電子出版時代といわれている今日の出版の変革期にあたって,これまでの出版の系譜を振り返り,これからの出版の在り方,出版文化の将来を考える。

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