日本出版学会 関西部会のご案内(2014年10月29日)

■日本出版学会 2014年度第5回(通算第85回)関西部会のご案内

「出版史研究の手法を討議するその3:
  文化・社会研究としての出版研究を目指して」

報告者:中川 裕美氏(会員・愛知淑徳大学教務補助)

日 時:2014年10月29日(水) 18時30分~20時30分
会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1407教室
     http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
    大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階
 *「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
  オフィス用エレベーターをお使いください。

交 通:阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分,JR大阪駅北口徒歩8分,地下鉄梅田駅徒歩8分
参加費:会員300円・非会員500円

会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。

【要旨】
 関西部会では,会員間,研究者間で,「出版史研究」のより活発な議論と成果の進展のため,ベースとなる研究手法,研究の進め方,評価モデル,定義などを共有し,その意味を探ることを目的に「出版史研究の手法を討議する」研究会シリーズを開催しております。
 報告者は,これまで「少女」という観点から雑誌研究を行ってきました。
 「少女」はいつ,どのようにして生まれたのか。メディアに表象された「少女」像を追いながら,「少女」概念の誕生と変遷について明らかにしてきました。
 分析の対象としてきた少女雑誌の歴史は古く,始まりは明治時代中期にまで遡ります。多岐に渡った記事内容の中には,少女小説や叙情画の挿絵といったような,現在の少女マンガの源流とも言える読み物も掲載されていました。戦後になると,手塚治虫を始めとする少女マンガ作品が描かれるようになり,現在の少女マンガ雑誌へと引き継がれていきました。
 これまでに報告者が行ってきた少女雑誌研究を批判的に振り返りながら,文字テクストを対象とする雑誌研究が,文化・社会研究にどのような寄与が出来るのか。雑誌研究の有効性と可能性,更には雑誌研究が克服していくべき課題についての討論を行いたいと考えます。なお,これまでの研究の成果は,『少女雑誌に見る「少女」像の変遷』(出版メディアパル,2013年4月)にまとめられています。

関西部会担当:湯浅俊彦
連絡先:立命館大学
    〒603-8577
    京都市北区等持院北町56-1
    TEL:075-466-3136(研究室直通)
    FAX:075-465-8188(文学部事務室)