学会誌『出版研究』目次(第6号;1975年~第10号;1979年)

6号(1975年)/ 7号(1976年)/ 8号(1977年)/ 9号(1978年)/ 10号(1979年)

出版研究 6号(1975年)

■ 論文

   日本における近代的活版印刷の成立とその発達

矢作勝美

   設定出版権について

美作太郎

   出版流通における“効率の追求”と読者の権利

佐藤知範

   巌本善治の出版活動
     ――西片町文化、揺籃の地をめぐって

磯崎嘉治

   京都書林仲間の講組織の変遷

彌吉光長

   接収公文書返還の周辺

福島鑄郎

■ 書評

   『コミュニケーション 行動と様式』評(東京大学新聞研究所編)

高橋重臣

■ 資料

   博文館関係資料年表

大久保久雄

出版研究 7号(1976年)

■ 特集 ブックデザイン

   ブックデザインとは何か

道吉 剛

   ブックデザインにおけるオーソドックス型とエルベ型とについて
     ――ウィリアム・ピカリングからスタンレイ・モリスンまで

小池光三

   ブックデザイン
     ――その認識と理解の現状

松本八郎

   漱石本の形成と橋口五葉
     ――ブックデザインにおける著者の役割

稲村徹元

■ 論文

   出版学の現状と問題点

林 伸郎

   著者から読者へのコミュニケーションはうまくいっているか
     ――イギリスの書籍業界と図書館

清水一嘉

   共同出版をめぐる諸問題

酒井建美

■ 書評

   『言語の自由の源流――ミルトン「アレオパジティカ」周辺』評(香内三郎著)

川中康弘

   『プレ・グーテンベルク時代――製紙・印刷・出版の黎明期』評(鈴木敏夫著)

高橋重臣

出版研究 8号(1977年)

■ 論文

   雑誌『ヴァニティ・フェア』をめぐって

常盤新平

   アーツ・カウンシルとイギリスの作家

清水一嘉

   『本の闘い』に見る危機的状況の把え方

矢野浩三郎

   広告史的『戦後雑誌広告論』の試み

島守光雄

   戦前期の即売ルート

川井良介

■ 資料紹介

   張静盧輯註『中国近代出版史料』初編、二編

石橋正子

■ 書評

   『カストリ雑誌研究――シンボルにみる風俗史』評(山本明著)

新井直之

■ 資料

   戦後出版労働関連史年表

伊藤元雄

   書店・出版社の社史と伝記

大久保久雄

出版研究 9号(1978年)

■ 論文

   出版と開発
     ――出版開発における離陸現象の社会学的考察

箕輪成男

   江戸時代出版資本の独占過程
     ――須原屋茂兵衛と出雲寺和泉の対抗

彌吉光長

   研究ノート・権田保之助の出版論

田村紀雄

   広告取引きからみた戦前期出版広告
     ――朝日新聞社と博報堂の取引き例

有山輝雄

   オーストリアの出版事情

井口大介

   アメリカのリテラリ・エージェント

宮田 昇

   ハレクイン社の女性向きロマンス小説の成功

尾島恵子

■ 書評

   『明朝活字』評(矢作勝美著)

山本隆太郎

   『出版事始――江戸の本』評(諏訪春雄著)

岡田 温

   『江戸の本屋さん――近代文化史の側面』評(今田洋三著)

森 睦彦

   『書き言葉のシェルパ――それでも君はジャーナリストになるか!』評(柳田邦夫著)

佐藤知範

   『出版広告の話』評(村崎和也著)

林 伸郎

■ 特別寄稿

   日本の図書社会学
     ――自由主義的モデル

ロベール・エスティバル著/林 伸郎 訳

出版研究 10号(1979年)

  創立十周年に当って

布川角左衛門

■ 論文

   科学以前・科学以後
     ――出版学方法序説

箕輪成男

   出版研究の成果と問題点
     ――近代日本の出版史研究文献を中心に

山本武利

   エディトリアル・シンキング=出版編集論

鈴木 均

   出版編集論
     ――その職業と意思決定についての考察

田村紀雄

   出版の自由
     ―― 一九七〇年代における問題と文献

清水英夫

   複写複製と著作権の問題
     ――最近五年間の国内文献から

野々村敞

   近世出版史の研究動向

今田洋三

   日本出版史研究の十か年
     ――明治以降の部

森 睦彦

   エスカルピ『出版革命』のロシア語版について

美作太郎

■ 資料

   出版関係文献年表
     ――昭和四四年一月~五四年一〇月

大久保久雄